ロングテールSEOを成功させるための5つの方法
ロングテールSEOとはロングテール理論に基づくSEO対策手法です
アフィリエイトのためにSEOの勉強をしていると、誰しも「ロングテールSEO」という言葉を一度は目にすることと思いますが、この「ロングテールSEO」とは、いったい何なのでしょうか。
ロングテールSEOとは、ロングテール理論を用いたSEO対策手法のことを言います。
少し話は逸れますが、ロングテール理論とは経済理論のひとつであり、簡単に言えば人気商品を大量に販売するのではなく、マイナーな商品であってもそれをたくさん取り扱うことによって結果的に大きな売り上げが期待できる・・・という理論です。
例えば、このロングテール理論を用いて成功した例に超大手通販サイトのAmazonがあります。
Amazonでは売れ行き商品はもちろん、先に述べたような月に1~2個売れるか否かというマイナーな商品までを幅広く取り揃えることで総合的な売上を伸ばし、世界的に有名な企業にまで上り詰めることができました。
このように、一見人気の無さそうな(実際に無い)マイナーな商品を幅広く取り揃え売上の主力とする方法をロングテール理論と言い、ロングテールSEOもこれと同じ考え方に基づくSEO対策手法なのです。
ロングテールはインターネットと相性が良い!
ロングテールはインターネットという環境があってこそ初めて成り立つ考え方でもあります。
と言うのも、例えばコンビニなどのように実際にお店を構えて商売をしようと考えた時、問題になるのは商品を陳列できるスペースの広さです。
実際に商品を並べられるスペースは限られますし、商品は並べておかなければ売れることはありません。
そのため、コンビニなどでは売れ行きの良い商品を優先的に取り扱い、マイナーな商品にまでは手を伸ばすことができないのです。
しかしAmazonのようにインターネットという空間でお店を開けば、陳列スペースを意識することなく無限に近い商品を販売することができます。
それがロングテールという考え方を生み出し、現代のネットビジネスやSEO対策の手法の1つとなったという訳です。
ロングテールSEOの効果
ロングテールSEOを実行しようとした時、いわゆるビッグワードやミドルワードといった人気の高いキーワードではなく、スモールワードと呼ばれる人気の低いキーワードを積極的に拾って記事を作成していくことになると思います。
そしてそれらスモールワードを使って書いた記事はきっとTwitterやはてブで共有されるような物ではなく、月間のアクセス数も10に満たない物かもしれません。
しかしそういった記事でも100個集めれば月間アクセス数は1000を超えますよね。
そしてそうやって集まったアクセスの内、一定数の人は必ず関連した別の記事を見ることでしょうし、場合によってはあなたのサイトをお気に入りに登録するかもしれません。
このように他のライバルたちが誰も取り上げないようなニッチなテーマで記事を書きまくることで、結果的に人気のサイトが出来上がる・・・というのがロングテールSEOの効果であり目的なんです。
ロングテールSEOでビッグワードやミドルワードを使わない理由とは
ちなみに、同じ100記事書くならビッグワードやミドルワードを使って書けば良いじゃないかと思われるでしょうが、確かに一理あります。
しかしそれはハイリスクハイリターンな手法ですので、初心者の方にはおすすめできません。
と言うのも、ビッグワードやミドルワードで検索上位を目指そうとすると、余程素晴らしい記事を書いて検索エンジンに評価されるか、ネタ満載の記事を書いてSNSなどでバズったりするかだと思います。
少なくとも「何も考えずに書いた記事がいきなり検索1位を取った!」みたいなシンデレラストーリーは滅多にありません。
下手すると、書いた記事全てが検索順位圏外に終わってしまう・・・なんて最悪のパターンも考えられるのです。
逆にロングテールSEOのようにスモールワードをテーマにした記事であれば検索上位に表示させることも難しくなく、爆発的なアクセス増加はありませんが一歩一歩堅実にサイトの評価を積み上げていくことができます。
ローリスクローリターン、急がば回れ、ロングテールSEOはそういったSEO対策手法なのですね。
ロングテールSEOを成功させる5つの方法
それでは、ロングテールSEOを成功させる方法を具体的に説明して行きましょう。
ロングテールSEOを成功させる方法その1 キーワードを網羅する
まず、ロングテールSEOの元となるキーワードを網羅しましょう。
例えば、次のようなサイトからキーワードを収集する方法があります。
- 競合・ライバルのサイト
- 関連するテーマを取り扱うサイト
- メーカーのサイト
- 口コミ掲示板やYahoo知恵袋のような質問サイト
これらを丁寧に見ていけば、ビッグワードからスモールワードまで、およそ数百ページぐらいは作れるキーワードが見つかることでしょう。
それらのキーワードをExcelなどを使ってざっくりとカテゴリー分けして行けば、書くべき記事のイメージや自分のサイトの完成形がぼんやりと掴めてくると思います。
こういう、いわゆるゴール地点が見えているのと見えていないのとでは1年後の成果に天と地程の差がありますので、最初にしっかりとキーワードを網羅するようにしましょう。
ロングテールSEOを成功させる方法その2 知識を深める
また、多くのサイトを読み漁るというのは、キーワードを集めることの他にそのジャンルに対する知識を深めるためにも役立ちます。
後述しますが、ロングテールSEOを成功させるためにはサイト全体に多くのキーワードを盛り込んでいく必要があります。
しかし、ただキーワードを盛り込んだだけではユーザーからの信頼は得られず、盛り込んだキーワードにはしっかりと整合性を持たせなければなりません。
そのためにはどうしても、自分が書こうと思っているテーマ・ジャンルに対する深い知識が必要不可欠なのですね。
ロングテールSEOを成功させる方法その3 キーワードを選ぶ
さて、キーワードを網羅し深い知識も身に付けたのなら、次は実際に記事を書くためのキーワードを選びましょう。
ロングテールSEOを目的とするなら、ここで選ぶべきは主にスモールワードと呼ばれるキーワードです。
例えば、あなたはとある女性向けの化粧品を販売するサイトを作ろうとしているとしましょう。
この時、キーワードの分類は次のようになると思います。
ビッグワード | ミドルワード | スモールワード |
---|---|---|
販売したい化粧品の口コミ、評価、おすすめポイントなどのキーワード | ストレッチや運動法、肌のお手入れについてなど、健康や美容全般のキーワード | アレルギーや肌トラブルのような、個人の悩みにスポットを当てたキーワード |
もちろん、1つのサイトとして完成させるためにはビッグワードからスモールワードまでの全てのキーワードを網羅する必要があります。
ですがそれらは必ずしも同数である必要は無く、私個人の感覚としては、ビッグワードが10%、ミドルワードが20%、残りの70%をスモールワードで埋めれば良いと思います。
ロングテールSEOを成功させる方法その4 選んだキーワードを使い、分かりやすいタイトルを付ける
ロングテールSEOに限った話ではありませんが、SEO対策をする上で記事のタイトルというのはとても重要な要素です。
記事タイトルの付け方の基本は以下の4つです。
- 記事のテーマとなるキーワードを含んでいる。
- 人の興味を引くような文言を含んでいる。
- 32文字以内である。
- 記事タイトルと記事本文の主張がしっかりとリンクしている。
1番はGoogleなどの検索エンジンに自分の記事を正しく評価させるために必要なもので、2番と3番は人間が見て面白そうだと思わせるために必要なものです。
また4番についてですが、悪い例として先日livedoorニュースにこういった記事がありました。
■記事タイトル
明石家さんまの喋りで新幹線の売り子が仕事できず 乗客からも苦情■記事本文
12日に放送された「さんまのお笑い向上委員会」(関西テレビ)では、12人の芸人が出演し、明石家さんまネタで盛り上がった。さんまの「たのんます」が大好きだという雨上がり決死隊の宮迫。
そこからさんまのクセや生態を分析しはじめてものまねをするようになると、他の芸人にもどんどん広がり、今では中川家礼二の鉄板ネタにもなっている。さんまも、「俺の見ていない影で、次長課長の河本とこいつ(宮迫)とずーとやっている」といわば公認。番組収録前に聞き耳を立てていると、芸人全員がさんまになっていることもあるそうだ。
元々は、ロケバスの中で始まったさんまのものまね。
しかし、それについていける人たちばかりではない。さんま独自の「○○してもええねんで。ホンマはあかんねんで」というギャグの「ホンマはあかんねんで」だけがひとり歩き。
中川家の剛は、その「ホンマはあかんねんで」の真意が理解できずに追い詰められてついに病院へ行ったと宮迫が暴露。
だが医師は剛に対して、「あなたはまともなんです。周りが異常なんです」と言ってくれた。さらに医師から「さんまさんは薬きかないんですって!」と剛が言うと、「俺、おかしくないから…」とさんま。剛曰く、芸人はみんな病気でそのトップクラスがさんまなのだそう。
一日中大きな声でしゃべり続けるさんまでも、声が出ない時間があると明かした宮迫。それは、大阪~東京間の新幹線の中。
「大阪から一緒に新幹線に乗って、東京に着いたときほぼ口がパクパクしていた」そうで、駐車場でお金を払うときに声をかけられても口がパクパクして声が出ていなかったと、リアクションを入れて説明。
さんまは、一睡もしないでコルフをやり、その後番組を2本収録。新幹線の中では松尾伴内に話しかけられていたために声が出なくなったと弁解。
しかし、新幹線の中では売り子さんにずっと話かけて次の車両に行くことができず、宮迫はトイレに行ったときにその売り子さんが、先輩に「全部の車両を回れるの?」と怒られているのを見かけ、中川家の礼二は、サラリーマンから「(さんまは)なんとかならないの?」とクレームを受けたことを明かした。
新幹線の中でも賑やかなさんまは、徐々に声が出なくなるため、礼二は「小田原過ぎたら声出なくなりますので!」と言ったらしい。
新幹線の中でも一般人に普通に話しかけるとはよく聞くが、迷惑を受けている人もいるようだ。
引用:livedoorニュース
タイトルでは「乗客からも苦情」と何やら不穏な印象を与えておきながら、記事本文を見ると何やらよく分からない身内ネタのような内容が書かれていますよね。
そのため、この記事で一番主張したいことが何なのかを文章から読み取ることがとても難しいです。
このことから分かるように、記事タイトルでの主張と記事本文での主張がリンクしていないと、読者に余計な混乱を与える原因となります。
そしてそれは確実にサイトの信頼性を貶める原因となります。注意してください。
ロングテールSEOを成功させる方法その5 読み応えのある記事を書く
最後に、ロングテールSEOを成功させるためには読み応えのある記事を書くことが大事です。
これはただ長ったらしい文章を書けば良いという訳ではなく、自分の持っている知識を最大限に盛り込み、それらを理路整然と読者に伝える必要があります。
そのためには、上述した通り「自分が書こうと思っているテーマに対する深い知識」が必要になるのですね。
集めたキーワードをいい加減に散りばめるのではなく、きちんとした主張(読者に伝えたいこと)があり、それに基づく調査や取材を行い、それらを分かりやすくまとめて記事にする。
そうすることでユーザーからの信頼性も高まりますし、また書いている内に「無意識に様々なキーワードを盛り込む」ことができるため、ロングテールSEOの観点から見ても大いに素晴らしい方法と言えるでしょう。
ロングテールSEO一辺倒ではダメです!
さて、ここまでロングテールSEOがいかに素晴らしいかということについて語ってきました。
ですが、やはりサイトを完成させるためにはロングテールSEOだけではいけません。
確かにロングテールSEOはサイトのアクセスを集める上ではとても有効なSEO対策手法です。
しかしそればかりでは、あなたのサイトが一体何を主張するサイトなのか、ユーザーの視点から分からなくなってしまう恐れがあります。
上の方でもちらっと触れましたが、ビッグワードからスモールワードまでバランス良く取り入れコンテンツを作っていくことが、サイトを完成させ、そしてSEOを成功へと導く最善の方法なのです。
難しいかもしれませんが、ぜひがんばってみてください。