サーバー機能比較、さくらのレンタルサーバーの評判は?
初心者からベテランにまで人気のさくらのレンタルサーバー
低価格で高機能、高安定性が売りのさくらのレンタルサーバー。
その良質なサービスが初心者からベテランにまで広く人気のレンタルサーバーですが、実際のところその評判ってどうなんでしょうね?
という訳で本記事では、レンタルサーバーの契約を検討している方のために、業界大手のさくらのレンタルサーバーの機能比較とその評判をまとめてみました!
サーバー機能比較!さくらのレンタルサーバーの評判はいかに?
まず、さくらのレンタルサーバーの基本的なプランのスペックをご覧ください。
初期費用(税抜) | 月額(税抜) | 容量 | 転送量(日) |
---|---|---|---|
953円 | 429円 | 100GB | 80GB |
MySQL | マルチドメイン | サポート | お試し期間 |
20個 | 20個 | 電話/メール | 14日間 |
これはさくらのレンタルサーバーで一番人気の高いプランのスペックとなっています。
レンタルサーバーに詳しい方なら、これが中々の高性能だということがお分かりになると思います。
さくらのレンタルサーバー機能比較
では、それぞれの機能について他社レンタルサーバーのスペックと比較してみましょう。
初期費用についての評判
レンタルサーバーの初期費用は結構ピンキリなのですが、さくらのレンタルサーバーのように格安で個人向けのプランを主に取り扱っているレンタルサーバー会社では、初期費用は大体1000~2000円程度に収まっているようです。
つまり、さくらのレンタルサーバーに掛かる初期費用は比較的安い部類と言えるでしょう。評判も概ね良好です。
月額料金についての評判
レンタルサーバー業界では月額500円というのは主に個人向けのプランとして提供しているところが多い印象を受けます。
格安サーバーで有名なバリューサーバーの他にも、ロリポップ!や無限サーバーのようなサービスもありますね。
これらのサービスとさくらのレンタルサーバーのサービスを比較してみると、さくらのレンタルサーバーは全体的に可もなく不可もなしといったサービスを提供しているようにも思えます。
純粋にサーバー性能や機能面で言えばロリポップ!に軍配が上がりますが、同価格帯のサーバーとしてどちらもそこまで性能差がある訳でもないので悩ましいところですね。
ハードディスク容量についての評判
同価格帯のレンタルサーバープランとしてはごく普通ですね。
ライバル企業と第一線で張り合っている、そういった感じの数字です。
そもそもの話ですが、普通にウェブサイト・ブログを運営しているだけだと100GBって全然使いきれません。それこそ10年間毎日写真付きで日記を書くとか、そういうレベルかと。
ですので十分実用に耐えうるレベルだと思っていただいて結構です。
1日あたりの転送量上限についての評判
この価格帯のレンタルサーバーとしては中々良い数字がつけられていますね。
さくらのレンタルサーバーより上位のレンタルサーバーとしてエックスサーバーを私はよく挙げますが、このエックスサーバーでも1日あたりの転送量上限は70GBと、さくらのレンタルサーバーより下です。
転送量の上限値が低いと、アクセス過多によりサーバーへのアクセス速度が制限されたり、表示エラー(503エラー)が発生したりなど色々と不都合が多くなります。
現代のインターネット事情から考えれば、1日あたりの転送量上限は最低でも10GBぐらいは欲しいかなと私は思います。
さくらのレンタルサーバーの場合はそれを余裕でクリアしていますので、転送量上限に関しての評判は95点といったところでしょう。
※2017年時点でロリポップ!が転送量上限100GBという数字を出しているんですよね。各社、一体どこまで性能を上げていくのでしょうね。
MySQL使用可能数についての評判
多くもなく少なくもなく・・・、至って普通というのが私の評価ですね。
後述の「マルチドメイン使用可能数」を考慮すると、まぁ別に不自由無く使えるから良いかなって感じです。
評判としては、65~70点ってところでしょうね。
マルチドメイン使用可能数についての評判
マルチドメイン使用可能数、つまり独自ドメインをいくつ設定できるかといった数字ですね。
同価格帯の他社プランを見てみると100以上設定できるところがほとんどのため、マルチドメイン使用可能数についてはさくらのレンタルサーバーは1歩と言わず、3歩4歩ぐらい遅れを取っている印象を受けます。
ただしこれは後述しますが、さくらのレンタルサーバーのサービス全体の品質を向上させるために、わざとこの数値に抑えているようにも思えます。
プログラミング対応についての評判
PHPやPerlなどの各種プログラミング言語にもしっかりと対応してくれていますし、Cronと呼ばれるプラグラム定期実行機能も実装されているため、幅広い用途に使えることでしょう。
またさくらのレンタルサーバーは古くからサービスを展開していたということもあり、インターネット上に転がっている情報が非常に多い傾向にあります。
そのため、Webプログラミングで行き詰った時やWordPressやRedmineのような各種CMSを構築する際に、公式ヘルプ以外にも頼りになるページがたくさん見つかるのが利点と言えます。
評判としては概ね良好だと私は感じています。
稼働率、サーバー安定性についての評判
安定性についてはサーバー稼働率99.99%以上を謳っているため、さくらのレンタルサーバーは業界最高レベルの安定性と持っていると言って良いでしょう。
少なくとも、個人で利用する分には何一つ不自由を感じないレベルだと思います。
安心して使えると巷でも評判のレンタルサーバーです。
サポート体制についての評判
電話とメールによる問い合わせを受け付けてくれてますが、電話での問い合わせができるのは平日昼間のみで、土日祝日についてはメールのみの対応となるようです。
まぁ平日休日関係無くメールのみ受付というレンタルサーバー会社も多いので、この点については普通かなと思います。
なおサポートセンターの対応に関する評判は良し悪しがはっきりしていて、ビジネスとしては使い物にならないとまで言い切る方もいらっしゃいました。
そうしたら「ご案内には対応しておりません。」と返ってきて、最後には「お客様ご自身でご確認くださいますようお願いいたします。」と突き放されてしまったんですね。
大手だからサポートもしっかりしているだろうと思って最初さくらに決めたのですが、その信頼は見事に裏切られた形ですね。
まあそういうマニュアルなのも仕方ないのかもしれませんが、それにしてももう少しサポートしてくれると嬉しかったなあ……と。こっちだって上位プランの契約しても良いって言ってるのに。
で、その後結局紆余曲折を経てエックスサーバーのX10プランを契約したんですが、サーバー性能はさくらの10倍以上でおまけにサポート担当の方がとても丁寧で親切でした。
ですのでサポート体制まで含めてレンタルサーバーを選ぶなら、さくらのレンタルサーバーは外したほうが良いです。
個人の趣味やお金のかからない分野で使う分には全く問題は無いと思います。
お試し期間日数についての評判
大体のレンタルサーバー会社が10日~15日を試用期間として設けています。
つまり、さくらのレンタルサーバーのお試し期間日数は比較的長い方で、評判としては95点といったところでしょうね。
さくらのレンタルサーバーはなぜマルチドメイン数だけこんなに少ないのか?
とまぁ、他社サービスと比べて全体的に高い機能を提供してくれるさくらのレンタルサーバーでした。
が、唯一気になる点があるとすれば、それはマルチドメイン使用可能数の少なさだと思います。
私も全体的にスペックが高い中で、なぜマルチドメイン数だけこんなにスペックが低いのだろうと不思議で仕方なかったのですが、それはおそらくWebサイトを利用したスパム行為を抑制するためにわざとそうしているのだろうと気付きました。
つまり、使用可能なマルチドメイン数が少ないということは、さくらのレンタルサーバーを利用してWebサイトを量産することはできないということです。
Webサイトの量産ができないということは、ペラサイトやサテライトサイトと呼ばれる品質が低くそして大量に生産される傾向にあるWebサイトの構築ができないということです。
ペラサイトやサテライトサイトの構築ができないということは、さくらのレンタルサーバーでは1つ1つをしっかりと作り上げるコンテンツ重視型のWebサイトを構築する以外に有効利用する方法が無いということです。
そしてコンテンツ重視型のWebサイトがさくらのレンタルサーバーに集中して構築されるということは、さくらのレンタルサーバー全体の品質を上げることにも繋がり、もしかしたら対GoogleのSEO効果なんかもあったりするかもしれません。(もしかしたら、ですよ!)
そう考えると、使用可能なマルチドメインの数が20というのも、別段悪い数字ではない気がしてきますね。
そもそも個人でマルチドメインを20個使い切るのは相当大変ですので、趣味で利用する程度でしたらマルチドメイン数に関しては実質制限が無いものと考えても大丈夫だと思います。
さくらのレンタルサーバー機能比較、評判総評
さて、さくらのレンタルサーバーの各機能について比較してみましたが、いかがでしたか?
私の個人的な意見としましては、もしあなたがレンタルサーバーを個人的な用途で借りるのでしたら、さくらのレンタルサーバーは候補の一つとして挙げておいていいかなと思います。
なぜなら、さくらのレンタルサーバーの性能・機能は業界的に見ても標準的な水準にあり、初心者の方でも安心して利用することができるからです。
もちろん色々と使い倒しても不自由を感じさせない程度にはスペックが高いので、ベテランの方が使う分にも問題はありません。
もし仮にこれ以上のサーバーを借りようと思うのなら、同価格帯でならおそらくロリポップ!が、そしてちょっと上の価格帯ではエックスサーバーぐらいしか無いかなって思います。
この記事があなたのレンタルサーバー選びの参考になれば幸いです。